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金子みすずの唄
金子みすず 1903年山口生まれの女性童謡詩人

「こだまでしょうか」  

「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。

「ばか」っていうと「ばか」っていう。
 
「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っていう。
金子みすずの唄_b0085736_14331893.jpg

 
そうして、あとでさみしくなって、
 
「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。
 
こだまでしょうか、いいえ、誰でも。

「大漁」

朝焼け小焼だ
大漁だ大羽鰮(いわし)の大漁だ。

浜は祭りのようだけど海のなかでは
何万の鰮のとむらいするだろう


「私と小鳥と鈴と」

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。
 
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんの唄は知らないよ。
 
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

「さびしいとき」

わたしがさびしいときに、
よその人は知らないの。
 
わたしがさびしいときに、
お友だちはわらうの。
 
わたしがさびしいときに、
お母さんはやさしいの。
 
わたしがさびしいときに、
ほとけさまはさびしいの。
by fancy824 | 2011-04-30 14:24 | エッセイ、本
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なんでもござれの日々日記

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